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せっかく鎧(よろい)があるんだから

今月は本当にあっという間に過ぎてしまった。
2月は28日しかないのに、祝日が2日もあったせいかもしれません。

さて、今月はオンラインセミナーを受けました。
「労働法教育の教え方」
同じ労働法を教えるにしても、相手が変われば表現も変えないと。
対象を大学生・高校生・自治体担当者の3つに分けて、教え方や授業の進め方についての講義です。
たまに高校や大学のキャリア授業を担当したり、職業訓練校で講義することもあり、受けてみました。

3つ受けた感想としては、高校生対象のセミナーが良かったです。
だいたい50分の授業で完結しないといけないので、内容を絞って印象に残るものにしないといけないし、若い高校生に労働法の知識の大切さを伝えなければならないのは難しいことだと思います。

職業訓練校で講義した時に、
「もっと早く知っていれば良かった」「働く前に知っておきたかった」
という感想をいただきます。
最近は社労士や税理士の出張授業で、お金や働き方を学ぶ学校もあるようですが、まだまだ少なく、30代40代以上ではそういう機会のなかった人も多いです。

オンラインセミナーでは、学生から
「なぜ労働法の知識が必要なのか」
と質問されたときに、どのように答えたら良いのかという話がありました。
私は労働法教育の最大の目的はこれだと思います。

会社はできるだけ安く雇って、利益は最大に増やしたいものです(当然です)。
労働者は、できるだけ楽に働いて、給料は最大にほしいものです(当然だ)。

いくら会社(社長)と労働者は対等の立場といっても、面接で給料の交渉するなんて日本ではほとんどないし、
求人の条件を会社が一方的に提示して、それで良いという人が応募するというパターンがほとんどです。

となると、会社側の主導で労働契約が進められてしまうのですが、どうしても会社に都合の良いものになりがちです。
そこで、立場の弱い労働者を守るために労働法があるのです。
労働法は、労働者を守る鎧(よろい)です。

ただ労働法は「労働者を守るために会社が守るべき法律」です。

だから知っておくべきは労働者ではなく会社なのですが、それは会社がきっちりと守ってくれるという前提です。
求人票にはまともな条件が書かれていても、事実が違う場合もあるし、労働者が文句を言ってこなければ少々法律を違反していても、そのまま行ってしまえ、となりがちです。

そういう時に、会社は違反している?、なんかおかしくないか?というセンサーが働く人になってほしいのです。
最近、パワハラや過重労働で体や心を壊してしまう人が多いです。
ひどい扱いを受けても
「私が仕事できないせいだ」
「会社に迷惑をかけている私が悪いんだ」
と、自分を責めて耐えて限界を超えてしまう。
そんな状態になって、それでも労働法は会社だけが知っておけばよいなんて言ってられますか?

私は当然ながら、自分の大事な人がそんな状態になるまで我慢してほしくない。
会社が改善するかどうかは別として、おかしい状態であることに気付き、しかるべき相談窓口があることを知っていて、場合によってはその職場から離れる。
最低限、社会人ならこの程度は自分で備えてほしいのです。
いくら労働者でも、なんでもかんでも会社の言う通りにする必要はないし、黙っていても誰かが助けてくれるとは限らないのです。

会社側も、自分の家族が職場で同じ扱いを受けていても問題ない状態かを考えてほしいですね。

定時後の飲み会に新入社員が
「これは仕事ですか?仕事なら残業ですか?」
ということを真顔で言ってくるという話を聞きますが、これも多少は教育や情報の成果なのかなと感じます。
そんな新入社員も、家では友達とオンライン飲み会しまくってたりね。
仕事は仕事、ちゃんと線引きしてなお、それ以外の時間でもつながれる信頼関係が理想ですが、世代も育ってきた環境も違ういろんな人間が一つの組織で働くのは本当に難しいですね。

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