前回の続きです。
社労士の資格を取ってしばらくして、会社から
「大事な話がある」
ということで、事務をしている女性社員が呼ばれました。
「大事な話」に良い話は無いと思います。あるわけない。
会議室に集められ、私たちが聞いた話は、
「来年度から、始業時刻を8時にする」
という決定事項でした。
「しかし終業時刻は今と変わらず」
来年度といっても、あと数ヶ月で年度替わるやん。
もともと1日7時間勤務だったのです。なぜか女性の事務員だけ。
7時間を8時間にするのは、もちろん違反ではないけど、働く時間が長くなるので(もちろん1時間分の給料は増えますが)、小さな子供がいる女性はけっこうショックというか。
「来年度からいきなり1時間早く来なさいというのは酷だから、希望者は1年間猶予する」
とのことで。
私は迷わず猶予していただきましたが、再来年からは1時間早く出勤か・・・。
朝は子供より先に家を出て、帰りは子供より後に家に着く。
勝手に離婚して、これ以上寂しい思いをさせるのは嫌だなぁ(案外、子供は嫌がらなかったかもしれないけど)。
翌年度から、可能な人は1時間早く出勤するようになりました。
今思えば、私は何が気に入らなかったのか。
「子供がかわいそうだから」
とか理由つけてるけど、ホントの理由はそうじゃないよな…、とかモンモン考えていました。
1年間そんなことを考えながら働いていましたが、結局退職することを決めました。
理由は、「社労士として独立したかったから」
ゆくゆくは独立したいなと思っていたけど、「ゆくゆく」っていつ?
経験をつんで、お客様の見込みができてから?
もっと貯金してから?
こんなの待ってたら、「ゆくゆく」は永遠に来ないような気がしました。
でも年はどんどん取っていくし。
「何か」理由があったら無謀でも挑戦したいと思いました。
理由あるやん。
「1時間早く始まって就業時間が増えると困るから」
他になかったのです(笑)
その理由を引っさげて、猶予の終わるタイミングで退職しました。
今考えると、恐ろしい。
今ならそんなことしない。
ほらね、年取ると同じことできなくなるの。
それがこわかったから、飛び出しちゃったのでした。
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